official illustration pers
pers
コトバ貯金。 2013年9月16日

はじめにお断りしておくと、この話のテーマは「貯金」ではない。
ニュアンスとしては貯金に似ているんだけど、お金を貯めるわけじゃないんだ。
そう、「言葉」を貯金みたいに「貯める」と言うお話。

僕たち親は多かれ少なかれ、様々なストレスを抱えて生活している。
まぁ、これはもう仕方ないとして・・
そんなストレスが僕たちの言葉遣いに影響していないかな?
ボク自身はモロに影響している親の一人なんだ。

仕事が上手く進まなかった日、締め切りに追われている時、将来への不安が襲ってきた時、など。
ボクの発する言葉は知らず知らずに、厳しく、強く、暴力的になってしまう。
たとえば子供が妻の言うことを聞かずにダラダラしちゃってる時、

「おい、おまえら、なにを馬鹿みたいにぼーっとしてるんや、
そんなんやったら、母ちゃん疲れて死んでしまうぞ!」

はい、コレはまさしく子供に対する暴言です。ごめんなさい。
なるべく厳しい言葉を使って目を覚ましてほしかった?
いえいえ、自分の感情が抑えられなかっただけ。
「馬鹿みたいに」は、わざわざ相手を落としているし、
「死んでしまうぞ」は、完全な脅しだ。
最低パターンのできあがり。

これ、イライラしているとうっかりハマりやすいので要注意。
ハマると今みたいに暴力的なフレーズを使っちゃう。
使い続けると、子供のココロはそれをそのまま吸収してしまう。

自分は馬鹿だから、母親が死ぬ。

なんだこの洗脳は?
そんな事が伝えたかった訳じゃないのに・・・。

こうして僕たちの愛しい子供らは、ココロの奥に後ろめたさを背負って生きる事になる。
なんだかわからない不安がココロにあるので安定を失っちゃう。
無表情、乱暴者、情緒不安定、爪かみ、サインはいろいろ。

さて、こうなる前にできること、
それが言葉の貯金。
僕たち親の言葉は「お金」と同じ。
「預け入れる」か「引き出す」か。
さっきの例は「引き出し」。子供のココロから何かを奪って従わせている。
じゃぁ、どう言えば良かったのか?

「お前ら、のんびりする時間も大切やけど、
いつもみたいに母ちゃんの言うこと聞いてあげたらオレも嬉しいんやけどなぁ」

かなり回りくどい。そして歯の浮くようなフレーズも混じる。
しかし、これが後で効く。
大切なのは「引き出し」にならないコト。
そのうえで、出来るだけ「預け入れ」になること。
極端に言うと、その場で子供が言うことを効かなくても良い。
充分に愛情の「預け入れ」ができていない子供が親の言うことをきくはずがない。
だから、まずは預け入れる。

コトバの使い方だけじゃない。
声質、イントネーションだけでも「預け入れ」か「引き出し」かは変わる。
「はやくしなさい」
をイライラして言うと、「いつまでもグズグズしてんじゃねーよこのノロマ!」って引き出し。
ちょっと鼻歌まじりに言うと「遅れたとしてもいいんだけどね、でも困るのは君かもよ」って預け入れ。(信頼)
僕ら親はこの少しの違いに気づいているだろうか?

一日一日の変化は少ないけれど、この貯金はやがて大金になる。
大金になったかどうかは、子供の顔を見ればわかる。
もちろん、優しくしているだけだと逆に伝わらない場合もあるから
時にはビシッと叱ることも大切(ただし、イライラしていない時に)
要は収支のバランスってこと。

僕たち親のコトバは、子供のカラダに吸収されて、その心身となる。
そんなコトを考えながら子供と話すのは、ガーデニングの水やりみたいに楽しい。

ん?ちょっと違うかな?  まぁいいや。(^^)

130916

問合せ番号:m008

有名な魚の産地入りの日本地図
西日本中心のディフォルメと各地方の名産や建物もチラホラ。
見ていて楽しいイラストマップです。

nihonshumap

問合せ番号:m007

ガソリンスタンドの危機管理マニュアル用アイソメイラスト。
普段はついついいろんなものを書き込んでしまいますが、
今回は題材がシリアスなのでクライアント様の指示に忠実に描写しました。

ss_kikikanri_4

問合せ番号:m006

ガソリンスタンドの危機管理マニュアルのカットイラスト

明るい色調で優しい雰囲気のイラストでありながら、
わかりやすい説明にもなっています。

ss_kikikanri_2

ss_kikikanri_1

ss_kikikanri_3

問合せ番号:m005

小学生向けの防災冊子のためのカットイラスト、その5

「地震発生時の危険な場所(屋内編)」の図

防災17-1

問合せ番号:m004

小学生向けの防災冊子のためのカットイラスト、その4

「地震時の危険な場所(屋外編)」の図

防災19-1

問合せ番号:m003

小学生向けの防災冊子のためのカットイラスト、その3

「図書館は危険!」の図
「家族で避難場所を確認しよう」の図
「運転中も慌てずに」の図
「屋内退避時は食べ物にラップ」の図
「ボンベは元栓を確認」の図

防災21-2

 

防災40-2

 

防災38-2

 

防災33-5

 

防災24-3

問合せ番号:m002

小学生向けの防災冊子のためのカットイラスト、その2.

「階段ではその場でしゃがもう」の図
「屋外では上からモノが落ちてくるので気をつけよう」の図
「エレベーターでは慌てない!」の図

 

防災21-3

 

防災20-1

 

防災41-1

問合せ番号:m001

小学生向けの防災冊子のためのカットイラスト。

「洪水や床上浸水」の図
「倒れる家具に注意」の図
「キッチンでも慌てず対処」の図

 

防災35-2

 

防災K_0

 

防災42-1

先日、「目につくモノに興味を示す」という娘の習性に気づいたボクは
それを利用して、彼女がなかなか興味を示さなかったキックバイクにまたがらすことに成功した。

久々にキックバイクにまたがった娘は、ほんの数秒でグラグラ不安定なこの乗り物から興味を失ってしまった。
興味を失ったというより、どうしていいかわからなかったんだろう。
またがった、グラグラする、進めない、降りる。
至って自然なプロセスだ。

ふふふ、これでいい。
ボクにはとっておきの「策」があったのだ。

大学や専門学校で20歳前後の若者を教えていて培ったノウハウのひとつ、
必殺!「くりかえす」
僕たち大人でもそうだけど、なんでも繰り返すと結果につながる。
ウォーキングでも、カロリーコントロールでも、早起きでも、ペン字でも
繰り返すことで自分に変化を起こしてくれる。
ちなみに今挙げたモノはすべて最近自分で繰り返してみたもの。
もちろん効果あり。

ってことで、キックバイクを降りた娘にとって大切だったコトは
「明日もまた乗る」ってコト。それだけ。
そして、次の日もその次の日もボクは彼女の目に付くところにキックバイクを設置してから、
彼女を外に連れ出した。

・・・一週間後。

思ったよりずっと早くその時は訪れた。
グラグラを楽しみ、フラフラを怖がらず、ツイツイーと滑るように進む娘の姿。
揺れる、踏ん張る、片方だけ踏ん張ると反対に倒れる、後ろに蹴ると前に進む、足を離すと倒れそうになるが上手く乗れると足を離したまま進む・・
この数日でその身体には様々な経験が蓄積されたはずだ。
たいていの事は繰り返せば身体が無意識に覚える。

楽しくない事は続かない。
まず、楽しめるように工夫する。
楽しいから続く。
そうすると、しらないうちに「出来る」ようになる。
いや、コレほんと。

できない子供たちにガミガミ言う必要はない。
興味が向くように、仕向けて、続くように楽しませてあげたらいい。
そのための知恵を僕たち大人は持っている。

おしまい。

キックバイク すい〜