小春日和の休日、近所のショッピングモールに用事があったので家族で出かけた。
本当はどこか屋外で遊べるところへ「おでかけ」したかったんだけど
いろいろ重なってしまい、とにかく買い物だけ済ませるという割と実務的な時間の使い方となった。
屋上駐車場に車を駐めて、エレベーターに向かう。
無駄にぴょんぴょん飛び跳ねる子供たち。
割とよくある光景に
「あぶないよ!、ちゃんと歩きなさい!」
と、言いそうになったけど、な〜んとなく彼らの気持ちを想像してみた。
・・・・
今日はいつもより余計にぴょんぴょんしてる気がする。
何かが、楽しいのか?
楽しくなかったらこんなにぴょんぴょんしないもの・・。
何が楽しいんだ?
屋上駐車場で、せっかくの休みに親の買い物に付き合わされて
おもちゃを買ってもらえる訳でもないのに・・・。
歩きながら、そんなことを妻に話したら、
「そらそうやん、久しぶりに4人で歩いてるんやもん」
!・・・なるほど、「4人で居る」それさえ一つのハッピー。
自分のおもちゃを買いに来たわけでもなく、遊園地に来たわけでもないのに、4人でいるだけでぴょんぴょん跳びはねたくなる。
確かにそんな家族でありたいと思っている。
いや、しかし、ホントにそうなってるんだなぁ・・。
嬉しさと同時にハッとした。
危うく彼らの気持ちに気づかずに「注意」してしまうところだった・・・。
大人から見たら、不用意、不注意、無駄に見える事でも
それは彼らの「こころ」や「きもち」の表れかもしれない。
「不安」「緊張」「満足」「寂しさ」「幸せ」、
彼らは常にいろんなサインをいろんなかたちで出している。
そこに気づけるかどうかって意外と大切なんじゃないだろうか?
「そうかぁ、嬉しいんかぁ」
小春日和の休日、近所のショッピングモールの屋上で、なんだかとっても大きな幸せを感じた。
エレベーターまではもうすぐだったけど、
子供たちの手をとって、ちょっとだけ一緒にぴょんぴょんしてみた。
おしまい。