3歳の娘は毎日よくしゃべる。
「あのなぁ〜 今日はなぁ〜 きしゃぽっぽがなぁ〜 いっぱいであそんで ほんであめふったし アカンでぇ〜って クッキーたべてん」 しゃべるけれども、何を言ってるのか支離滅裂・・。
こんな具合で一番ストレスを感じているのはきっと本人なんだろう。
言いたいことや思いを自分自身も整理できず、しかも言葉にも表現できない。
親「お風呂入ろうか」
子「いやや」
親「なんで!?早く入らんと、ねんねおそくなるで〜」
子「お風呂い〜や〜や!!」
なんてよくあるケースに翻訳をつけるとこんな感じ。
親「お風呂入ろうか」
子「え、もうお風呂の時間?お風呂に入るのはいいんだけど、このお絵かきが途中なの」
親「なんで!?早く入らんと、ねんねおそくなるで〜」
子「でもこのお絵かきを完成させたいのに!!」 こう考えると、親のセリフのなんと乱暴なことか。
結果的に子供の気持ちを完全に無視しちゃってる。
言葉には表せていない彼らの「気持ち」に気付いてあげるのは簡単じゃない。
だからボクは子供がグズりだしたら、探偵のようにああかも知れない、こうかも知れない、って探りながら聞いてみる。
探るのに一番良いのは彼らの気持ちになってみること。
目の前の子供と自分の中身が入れ替わったような気持ちで、視点を変えてその場を見てみる。
すると、たいていの「翻訳」は成功する。
翻訳の成功は、彼らに「わかりあう」という安心を与え、その積み重ねが信頼へ繋がる。
これは3才児に限らず、小2の息子や20歳前後のボクの生徒にも効果があったこと。
子供達は成長とともに心理も複雑になるから、いつだって「わかってあげる努力」が必要なのかも知れない。