どんな親でも子供にはスクスクと真っ直ぐに育って欲しいと思っている。(はずだ・・)
でも、そんな親の気持ちが高すぎると裏目にでちゃう時もある。
「アレしろ」「コレしろ」「アレしちゃダメ」「コレしちゃダメ」って言ってる親の心理は、
「小言じゃないんです、愛情なんです、子供に良い選択をさせたくてついつい意見しちゃうんです・・」
ってところで、ホント、子供のためを思ってこその「言い過ぎ」なんだ。
ところが、この「愛情ゆえの言い過ぎ」が子供の自発性を奪っているように思う。
言われれば言われるほど子供は「受け身」にならざるを得ない。
「受け身」ってことは、言われるまでやらない。
言われるまでやらないから、親は愛情溢れてまた言ってしまう。
言われた子供は、言われたから動く・・。
はい、マイナスのスパイラルの始まり。
(行く末は指示待ち人間まっしぐら・・・)
これでは、親の愛情が子供をダメにしているのと同じだ。
じゃぁ、どうしたらいいんだろう?
ボクは「反面教師」を利用することにした。
赤信号でわざと渡ってみる。
わざと妻に怒られてみる。
つまみ食いをして見つかる。
時には共謀を誘う。
「なぁ、一緒に悪いことしようやぁ・・」と。
このちょっとした緊張感が子供に「考える機会」を与える。
親が正しい道を示すコトよりも、子供が自分で正しい道を選ぶコトの方が大切だという考え方。
例えば、息子が保育園に通っていた時、朝出かける息子がカバンを持たずに出発しようとした。
ボクはそのまま息子を保育園に送っていった。
園について息子がハッとする。
息子「わすれた!」
ボク「ほんまや!」
ふたりで笑いながら慌てて家まで取りに帰った。
忘れたコト、慌てたことは失敗じゃない。
こういう経験の中で少しずつ「考える力」が育つと思っている。
もちろん、基本的には愛情たっぷり、安心できる家庭が大切。
そんな日常にスパイスを効かせる程度にこんな働きかけもあって良いと思うんだな。
まぁ、迷惑を被るのは「親」なんだけど、その迷惑こそ子供の将来への投資みたいなもんで、それを許容できるのがホントの愛情なのかな。
って思ったり。
つづく。